ダイエットに欠かせない食事制限。でも、毎日我慢続きの食生活はつらいものです。おいしそうな料理が目の前にあるとつい手が伸びてしまい、ダイエットが続かなかった……という人もいるかもしれません。そんな人でも無理なく続けられるダイエット方法が、いま話題になっています。世界中が注目する「5：2ダイエット」についてお伝えしましょう。

欧米セレブも注目する「5：2ダイエット」とは

5：2ダイエットとは、イギリス人医師マイケル・モズレー博士が提唱するダイエット方法です。無理なく進められ、確実に成功するダイエットを目指して考案されました。

基本となるのは、「1週間のうちたった2日間を低カロリー食にするだけ」という食事制限です。残る5日間はある程度自由な食事がとれるので、ストレスが少ないダイエット方法として話題を呼んでいます。世界中の文献を集め、博士自らがさまざまな方法を試すなかで編み出された、画期的なダイエットなのです。

5：2ダイエットが紹介された書籍『the fast diet』は、イギリスを中心に50万部を超える世界的なベストセラーになり、新たなダイエット方法として注目を集めました。ミランダ・カーやジェニファー・ロペスをはじめとする欧米セレブも実践したのだとか！

ダイエットだけじゃない！美容・健康へのメリット

このダイエット方法の人気の秘密は、何といっても続けやすいことですが、それだけが注目されるポイントではありません。さらに、美容や健康にもメリットをもたらすといわれています。その主なものをご紹介しましょう。

まずは、極端な食事制限やハードな運動が必要なダイエット方法と比べると、精神的な負担が少ないこと。カロリー制限はあるものの、食事内容は特に決められていないので、栄養バランスの偏りも抑えられ、健康的にダイエットを進めることができます。

「週2日のカロリー制限で本当に大丈夫なの？」と不安に思うかもしれませんが、週2日という無理のないペースで制限することで、残り5日間も徐々に少ない食事量で満足できるようになるのです。また、実践した人から「エネルギーを感じて気分がすっきりする」という声もあり、気持ちが明るくなるという精神面でのメリットもあると言われています。

モズレー博士自身は、2か月で10kgのダイエットに成功し、糖尿病予備群だった血糖値も正常になったと公表しています。このように、まだ研究段階ではあるものの、便秘やがん、心臓病などへの働きかけも期待されています。5：2ダイエットは、健康美を目指す人にぴったりのダイエットといえそうですね！

5：2ダイエットにチャレンジ！

それでは5：2ダイエットはどのように進めていけばいいのでしょうか。

方法はとっても簡単。週2日を低カロリー食にするだけです。1日あたり、女性なら500kcal、男性は600kcal以内に抑えましょう。ただし、火曜日と金曜日というように連続しない日を選び、できるだけ同じ曜日に固定するのがポイント。そのほかの5日間は、基本的に何を食べてもかまいません。

注意したいのが、低カロリー食の内容。単にカロリーを抑えるだけでなく、栄養バランスも意識することが大切です。

低カロリーで過ごす日の献立例

• 朝）フルーツ
• 昼）野菜スープ、ヨーグルト
• 夜）鶏のささみ、サラダ

糖分の多いフルーツは、朝がおすすめです。食事制限する日でも必要なたんぱく質は刺身や豆腐などで摂ることも忘れないようにしましょう。献立例は3食に分けていますが、1日のカロリー制限を守ればいいので、スープの具を工夫したり、1食だけカロリー比重をかけたりとアレンジをしてみてください。

2日間以外は、ピザや唐揚げなど高カロリーの食事や、お酒なども問題ないと言われています。とはいえ、低カロリー食の翌日にいきなりの高カロリーの食事や食べ過ぎは、体調不良の原因ともなりますので少しずつ食べる量を調節していくのが理想です。

無理なくストレスフリーのダイエットを

5：2ダイエットのメリットは、手軽に取り組めて、ずっと食事制限を続けなくてはいけないというストレスをあまり感じずに進められるところです。我慢ばかりのダイエットは無理でも、1週間に2日だけならがんばれそうですね。美容や健康面でもいろいろと期待できそうな5：2ダイエット。一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか？